認定NPO法人

1. 認定NPO法人とは?

 認定NPO法人とは、NPO法人のうち、その運営組織及び事業活動が適正であること並びに公益の増進に資することについて一定の要件を満たすものとして都道府県の認定を受けたものを言います。

 認定NPO法人となるには高いハードルがあり、なかなかクリアできないことから認定NPO法人に用意されたメリットが生かし切れていないのが現状でした。ところが、制度改正(平成24年4月1日施行)により認定要件が緩和され、認定を受けることが比較的容易になります。

2. 認定NPO法人のメリット

 ① 認定NPO法人に寄付をした個人・法人

 認定NPO法人に対し寄付をした個人の所得税が軽減されたり、法人の法人税が軽減されたりというメリットがあります。また、相続により取得した財産を認定NPO法人に寄付した場合、その財産は相続税の計算から除外され、相続税が軽減されることとなります。

 ② 認定NPO法人

 みなし寄付金制度の適用があり、税制上優遇されます。

3. 認定NPO法人の認定要件

  1. パブリックサポートテストをクリアしていること
  2. 活動の対象が会員などをメインとした共益的な活動ではないこと
  3. 運営組織及び経理について適正であること
  4. 事業活動について、一定の要件を満たしていること
  5. 情報公開が適正にされていること
  6. 所轄庁へ事業報告書等が提出されていること
  7. 法令違反、不正の行為等がないこと
  8. 設立後一定の期間を経過していること

4. 仮認定制度の創設

 認定NPO法人と認定されるには、上記3.の要件を全て満たしているのが原則ですが、平成24年4月1日より上記3.①のパブリックサポートテストを満たしていなくても認定NPO法人とほぼ同様の優遇制度が適用できる『仮認定制度』が創設されました。

 原則として設立後5年以内の法人が本制度の対象ですが、平成27年3月31日までは5年経過している法人も対象となります。